2026年 3月
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更新日:42 分前

皆様如何お過ごしでいらっしゃいますか。つい先日、年が明けたと思いましたらもう3月、桜の開花がまたれる時期となりました。
1月31日、2月1日と、北海道白老町にございます、アイヌ民族の歴史と文化を主題とした国立博物館「ウポポイ」(民族共生象徴空間)に伺いました。本番前日に「ウポポイ」の皆さんが、お祈りの儀式と、農作のお祈りの舞台を見せて下さいました。本番当日に私は「残月」を舞わせて頂きました。時間と場所が変わっていけば、芸能も徐々に変わって行くことを理解して頂けたように思います。その後は京都でのトークショー、そして「越路吹雪物語」を大宮と伊勢崎で開催させて頂きました。各地で大勢のお客様にお越し頂き満席となり本当に有難い気持ちがいっぱいでございます。
そしてこの5月で松竹座が閉館になるということで、2月12 日、13日、 14日と「名残の華」という公演を開催させて頂きました。劇場が閉館になるということは、歌舞伎役者にとっても、それを取り巻く皆さんにとっても寂しくも、虚しい気持ちになってしまうのです。私は4月5月の松竹座さよなら公演に出演致しませんので、今回「名残の華」公演で大阪の皆様にご挨拶出来ましたことで少しは気持ちが落ち着くことが出来ました。しかし、公演が終った後に、劇場関係者の皆さんに、何とご挨拶を申したらよいか分からない気持ちになりました。皆さんと別れる時「お疲れ様でした」或いは「さようなら」とは言えなくなりまして、「いずれ、また何処かでね・・・」と言ってお別れしてきたのです。実はこの「名残の華」公演の初日に殆ど食べ物が喉を通らないということになったのです。今日のお客様に「お名残公演」とはいえ、寂しさや、儚さだけを感じさせてはならないと思いましたし、そうかと言いましても、華やかさだけを主題にすることも出来なので、舞台の上でどのような「口上」を述べたらいいのかと思い、朝食は食べられましたが、公演前のお食事は何も喉を通りませんでした。千穐楽後に自宅に帰って来た後も、暫くはぼんやりと考え事などしてこのコメントを書いているのでした。舞台の上でもお話しさせて頂きましたが、コメントを書いている最中に、あのベネチアの「ラ・フェニーチェ歌劇場」のことを思い出しました。フェニーチェ劇場は1793年に建てられたのですが、その後すぐに火災に遭い、また1986年に再度火災に遭ったのですが、ベネチアの皆さんの多大なる寄付のお陰で再度立ち直ったのです。そこで、不死鳥という意味の「ラ・フェニーチェ」と言う名前が付いたのだそうです。松竹座が復活となるかどうかは全く私にはわかりませんが、芸能がいつまでも華やかに存在し、道頓堀から様々な芸能や文化が世界に発せられることを願うばかりです。
1月の南座公演の後と、松竹座公演の後は久しぶりにゆっくりとした時間を過ごすことができました。今年の冬も寒くて雪が降る地方では大雪だったことも有り皆さんも大変なおもいをされたと思います。予報では今年の夏は猛暑になるということなので、桜がもう咲いてしまうのではないかなという心配もありました。しかし、2月の後半には雨の日もありまして、乾燥も少しは解消出来ました。3月も歌舞伎はお休みをいただきまして、4月演舞場公演の準備にかからせていただきます。
3月は2日と3日に「ブルーノート」でコンサートを開催します。そして7日には「すみだトリフォニーホール」でフルオーケストラとのコンサートを開催させていきます。フルオーケストラ(約60人)とのコンサートを開くのは初めてですので、私としても大変緊張しているのですが、これがきっかけで将来が開かれていけばいいなという思いで精一杯努力して皆さまに歌をお届けしたいと思っております。
また4月の2日と3日には「木村竜蔵 木村徹二が歌う 坂東玉三郎の世界」のコンサートを新橋演舞場で開催させていただきますので、是非皆さまご来場下さいますようお願い申し上げます。
最後になりますが、今回の冬季五輪選手の皆様のお言葉が大変素晴らしかったです。お若いにも関わらず、ある種の「達観」のようなものを言葉の中に感じられ「達観」は年齢が増えたら出る言葉ではないことが身に沁みたのです。それぞれの選手の皆さん、何年も修行し心の中から出る心境なのでしょう。私も見習いたい気持ちになりました。これは今の私の本当の思いです。



おはようございます!!
「達観」…いつも自分を省みる折りに考えてしまう言葉で、重い響きを感じています…きっと命有る限り自分には見つける事が難しいのかもしれません。沢山の煩悩が邪魔をします。
先日雀が(春に助けてあげた迷いひな?さんかな…?)、出掛ける時に玄関前に挨拶に来てくれたり…イソヒヨドリが山の寝床へ向かう前に突然傍らを通りすがり、ちょこっとアイコンタクトをしてくれたり…この地球の仲間達の営みのお陰で、自分は生かされているんだと心から有り難く思う瞬間、少しだけそれに近づけたのかな…そんなことを感じることも有ります。
森羅万象の中の文化芸術…それがどれ程大切なことか!!!!心有る指導者や立場の有る人達に、生意気な言い方ですが、立ち止まって熟慮頂きたい!!!!と強く強く願わずにはいられません…
目先の打算の前に…。
ちょっととりとめのない文になりました!!お許しくださいませ!!
玉三郎さんも
ご自愛くださいませ!!