2025年12月
- 坂東 玉三郎
- 15 分前
- 読了時間: 3分

皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。あっという間に12月がやってまいりました。11月半ばからは本格的な寒さがやってまいりまして、これから12月にかけて更に寒くなると思います。 11月は9日に松竹座で「星列車で行こう」の千穐楽を迎えました。そして、11月の15日から19日までは熱海座で「口上と衣裳解説」、そして「隅田川」を上演させていただきました。また23日には、約2時間半の作品、「オペラ高野聖」の舞台で約3分間だけの出演でしたが、泉鏡花先生のお役として朗読をさせていただきました。
また12月は皆様ご存知のとおり、歌舞伎座の第三部で、染五郎さんとご一緒は初めての「源氏店」を上演させていただきます。その後に、今年の8月納涼歌舞伎で上演致しました「火の鳥」を再演させていただきます。8月の上演の時には、急な足首の痛みのために公演中止となってしまい、皆様に大変なご迷惑をかけたこと本当に申し訳なく思っておりました。そんな思いもありまして、12月に「火の鳥」を再演出来ますこと嬉しく思います。
今年もあっという間に過ぎ去ろうとしております。来年の1月は南座で「お話とシネマのひととき」を上演させて頂きます。年頭は私一人で「口上と衣裳紹介」、その後は様々なゲストをお招きしての「対談」です。小朝さんとの「対談」の時は「越路吹雪物語」を、また先輩の片岡仁左衛門さんを迎えての「対談」の時は「廓文章」、「桜姫東文章」の上映、19日の1日だけ鶴瓶さんをお迎えしての「対談」の時は「籠釣瓶」の上映をさせていただきます。鶴瓶さんと舞台上でお話するのは初めてですので、どのようなお話ができるかと今から楽しみにしております。
11月の半ばにはいろいろな並木道にイルミネーションが灯されて美しい東京となっています。11月25日にはタニタさんから「タニタ健康大賞」というのをいただきまして、大変嬉しくも有り、恥ずかしさもあり、また光栄にも思うのです。また26日には「銀座アスター100周年」ということでイベントに出席させて頂きました。私に銀座アスターさんを紹介してくださったのは、開高健様の奥様でいらっしゃいます牧羊子さんでした。今の銀座アスターが新しく建て直される時に『皆さま、この銀座アスターに来てくださいね』という意味の食事会が開かれ、その中のメンバーの一人として私もご紹介いただいたのがご縁となりまして、それ以降、食事の際に通わせていただいたわけでございます。また歌舞伎座に出演しております時に楽屋で食べます銀座アスターのお弁当なども皆様にご紹介できたことは嬉しくもあるわけでございます。
またイギリスのオックスフォード大学の「アシュモレアン美術館」で2023年から二年間にわたって行われていました衣裳展が無事に終了しまして、衣裳が東京に帰って参ります。10月から熱海座でも衣裳展を行っておりまして12月14日に終了いたします。皆さまに観て頂きましたこと本当に有難うございました。
12月は2演目を上演させていただきまして、無事に初日から千穐楽を迎え、新年を迎えられればと思っております。それにはやはり健康でなければならないのです。秋から急に流行性の風邪、インフルエンザが出て参りまして心配ではございますが、健康に留意し12月の歌舞伎座公演を無事に迎えたいと思っております。
皆様、何卒、歌舞伎座にご来場くださいますようお願い申し上げます。またお正月のコメントでお目にかかります。この寒さの中どうぞ御体を大事にお過ごしくださいませ。



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