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◆2020年11月


 皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。だいぶ気温が下がって参りました。今年の夏は猛暑でしたが、10月は雨の日も多くあり、冷え込みが身に染みる日々となりました。雨降りの日などは、お客様が劇場にいらっしゃるのが大変ではないかと心配していました。

 私は9月と10月「映像と舞踊」の公演を上演させていただきました。10月の27日に無事に千秋楽を迎えることができました。「映像と舞踊」という公演で、お客様には不備な点も多かったと思います。8月に歌舞伎座が公演再開しまして、どうなることかと心配していましたが、厳しい制約の中で、スタッフも役者も規制に従って無事に公演が出来たという事は本当に嬉しいことでした。

 さて11月はお休みをいただき、4月からの自粛生活の中で出来なかった事を少しずつ済ませていこうと思っています。今月からはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に出演させていただきます。26話にも15秒ほど出させていただいたのですが、11月1日の30話からのは少しずつ皆様にお目にかかることができます。収録しております間も、大変難しいお役でしたが、撮影班の皆さまの手助けによって順調に撮影することができました。自分としては舞台俳優の出身ですし、撮影中は大変緊張したこの数ヶ月でした。「歌舞伎の世界」もあり、「演劇の世界」もあり、「映画の世界」もあり、「テレビの世界」があることを肌で感じられたこの数ヶ月でした。長谷川博己さんとはお父様の代からお知り合いでした。そんなこともあってNHKの皆様にも大変よくしていただきました。

 この時期は出来るだけこのコロナ過の話題は避けようと思っていましたが、良い意味でのお話は皆様にお伝えしようと思います。最近はテレビの歌番組などを沢山見ておりまして、小柳ルミ子さんが桑田佳祐さんからの文章で褒めてもらったことが、救いになったというお話を聞きました。私は小柳さんとは全く縁がなかったのですが、昔から「素敵な女優さんだなあ」と思っていました。特に近年になって感動したのが大河ドラマ「西郷どん」の「由羅」のお役を見た時でした。「若く見せよう」、とか、「上手くやろう」、などとかいうことではなく、純粋にお役を演じておられ、削ぎ落した役創りにとても感動したのです。また、平尾昌晃さんの追悼の番組では、素晴らしいデザインのドレスを着てお出になっていて、それも感動的でした。

 特に平尾昌晃さんに対する思い出の話をしながら涙ぐんでいらっしゃる小柳さんにも感動しました。平尾昌晃さんは『上手く歌を歌うだけではでだめなんだよ、人の心に届く歌、人の心に感じるように歌うんだとよ』と言う教えを受けたそうです。私は「実にその通りだなあ」と改めて感じたのです。

 もう一つは、昔から御三家と言われた「郷ひろみさん」と「野口五郎さん」の番組出演でした。彼らが全てに於いて真面目に真っすぐに答えている姿も素晴らしかったのです。アイドルでありながら様々な人生を重ねていらしたのだなと感じました。今のメディアである電波であっても、その「真面目な答え方」と、「行儀の良さ」「前向きな姿勢」を見習うべきだと自分も思ったのです。このようなことを自分のコメントで申し上げるのはどうかと心配していたのですが、お互いにコメントすることによって、今の時期を幸せに過ごし、心が沈んでいる時に幸せになれることを確認できるのであればと思って失礼ながらお話しさせていたのでした。

 12月の歌舞伎座公演は既に発表になりました。歌舞伎座の「日本振袖始」でお目にかかれます。嬉しいです。皆様も寒くになり、お出ましになり難い時でもあると思います。お大事にお過ごしくださいませ。


 今月の動画は、地唄の「残月」をお送り致します。



追伸。

 先日から「5G」が普及していくというニーュスを聞きました。電磁波アレルギーの有る方もあることでしょうし、また人間の体に、どれほどの影響が出て来るか、というデーターも確認できないまま進んで行く事の不安を強く感じてなりません。世界には「5G」を普及させない国も有ると聞いています。是非日本でも十分な研究をして、出来るだけ人体に悪い影響が出ないための確信を得たいものです。

 更に皆さまにお伝えしたい記事を追加させて頂きます。

 青色LEDの関連製品のPRが大々的に行われています。一方で、ここ半年余りの間に、青色LEDによる人体への悪影響も指摘されるようになりました。

 東北大学大学院の研究チームは昨年12月、青色LEDを昆虫に照射したところ死に至ったとする研究結果を、英国の科学誌『ScientificReports』に発表しました。

 また、岐阜薬科大学も同誌に、青色LEDが加齢黄斑変性症など失明に至る病気の原因になっているとの研究結果を発表。

 さらに、LED光を浴びた熱帯魚の奇形など、民間レベルでもリスクが報告されている。LEDはどのような性質のものなのか。「これまで『安全』と言われてきたLEDは、そう簡単な問題ではない」と話す理学博士の渡邉建氏に、リスクとその対処法を聞いた。

 部屋の照明は、丈夫で長持ちして、電力の使用量も抑えられるということで従来の照明から、LEDへ切り替える人が増えています。また、パソコンのバックライトの照明にも使われています。

 かつては特殊な蛍光灯を使っていたのですが、今はそれをやめて白色LEDのバックライトになっています。そこに液晶のスクリーンを置いているわけです。さらに携帯電話やスマートフォンのバックライトにも、LEDは使われています。

 ちなみにLEDではありませんが、紫外線は冷蔵庫などの殺菌装置や、水をきれいにする装置で実用化されています。紫外線に毒性がある ことは周知ですが、青色LED(ブルーライト)にも、毒性があることが最近になって指摘されるようになっています。

 後で述べますが、東北大学のグループが、ブルーライトを害虫駆除に応用する方向で研究を進めています。ですから、当然、人体にも有害な可能性があります。眼にみえない光を発する領域もあります。その意味では、ブルーライトの開発は、産業界にとっては、大きな貢献には違いありません。しかし、ブルーライトによる人体への影響も指摘されはじめているのです。

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