
皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。はや1月が過ぎ、2月になりました。
2月の歌舞伎座は、12回目の「壇ノ浦兜軍記」「阿古屋の琴責め」の段を夜の序幕で務めさせていただきます。菊之助さんの「重忠」ということで、10年ほど前に演じました「阿古屋」と同じ配役で再現できますことを嬉しく思っております。今回「岩永」は、種之助さんに加わって頂きます。去年の南座でも『是非「阿古屋」を』というお言葉をいただきまして上演させていただきましたが、今回歌舞伎座で上演できますのも有りがたいことなのです。年齢のこともありますし、どのような舞台をお目にかけられるかわかりませんが、精一杯努めさせていただきます。
1月は、大阪松竹座に於いて、3日から「お年玉公演」の初日を開けまして、大勢のお客様にご来場いただきました。そして11日からは片岡仁左衛門さんと「お染七役」の「たばこ屋」と「ゆすりの場」、二幕目には「神田祭」を上演させていただきました。連日大入りで、初日が過ぎてからは全席売り切れということになりまして、1月から舞台人として本当に幸せな日々を送らせて頂きました。気候は予報の通り大阪も大変寒くなってまいりまして、松竹座に通うときは風も強く「寒いなあ…」と感じまして、東京から改めてダウンのコートを送ってもらったのです。インフルエンザも流行しているということでしたが、仁左衛門さんをはじめ一座の方々、そして私も感染せず、千秋楽を迎えることが出来まして、ホッとしております。
2024年は様々な演目を上演させていただきました。去年のお正月は「越路吹雪物語」を大阪松竹座で初演させて頂きました。その後、歌舞伎座でも上演が叶いました。9月は左近さんと「吉野川」を、10月は仁左衛門さんと「湯島境内」を、そして大詰めには染五郎さんと「源氏物語」を、また12月は團子さんと「天守物語」をそれぞれ上演できました。そういう意味でも、昨年も私には大変充実した一年だったと思います。今年の抱負ということも改めて申し上げることもありませんが、1月から充実した日々を送らせて頂きました。そして2月は「阿古屋」です。今年も頂いたお仕事を精一杯努めさせていくことが、今の自分の務めだと改めて感じております。この2月の「阿古屋」の後、3月は「お話と素踊り」の会で各地を回らせていただきます。4月にはお休みをいただきまして、どこかに旅行など行けたら良いなあ…と思っているのです。また旅行など出来ましたら、春過ぎに報告させて頂きます。
1月は松竹座と、宿泊施設との往復でだけでございました。休日は一日中何処へも行かずに、ホテル内でのんびりと過ごしておりましたので、コメントで多くを申し上げることがないのです。寒さもまだまだ続くと思います。2月の歌舞伎座でお待ち申し上げております。是非ご来場くださいますようお願い申し上げます。
玉三郎様。4月の御旅行プラン·······こちらの桜も満開になります。
https://drive.google.com/file/d/1L6axuDPS
31vSyIqVUjSNyDk6JJzupsc8/view?usp=drivesdk
この近所にアジア美術館があり、お着物で素踊り等されたら素晴らしいと思います。
それから、地元に美味しいケーキ屋さんがあり、バースデーケーキを作ってもらえます。
どうぞ、楽しい幸せな令和七年をお過ごしくださいませ!