◇2021年2月

 

皆様いかがお過ごしでいらっしゃいましょうか。

 2月も歌舞伎座の初日を開けられることになりました。1月は大阪松竹座の「初春特別舞踊公演」で、お陰様で初日以来多くのお客様にご来場いただきまして本当にありがたく思っております。1月8日以降「緊急事態宣言」が発令されまして、お客様の道中のことを心配しておりましたが、御無事にご来場下さいましたことを重ねて御礼申し上げます。

 お正月のコメントでも申し上げましたが、序幕の「口上」では「打掛」をお見せするということを考えておりましたが、何とかお客様にもお喜びいただけたのではないかなと思っております。二幕目は「賤の小田巻」、三幕目は「傾城雪吉原」でございました。お休みを挟みまして約19日間の公演期間でしたが、お陰様で順調に毎日を過ごさせていただきました。また劇場のスタッフさん、制作の方々も、お客様の安心安全を第一に確保しての公演で進めておりました。劇場スタッフ、技術者、演奏家、そして私共一門も、風邪ひきもなく、感染症もなく過ごさせていただきました。当然のことながら、劇場関係者の皆はそれぞれが全く外に出られないということで、毎日が苦しい生活であったろうなあ・・・という思いがありました。しかし千秋楽を迎えられますと、急に安堵感がやって参りまして、東京に帰りまして早速2月の準備を行いました。そんなわけで、今月のコメントでは公演の無事ということだけで、特にご報告することも無いのでございます。と言いますのは毎日宿場と劇場との往復だけで体調管理のことで精一杯の一ケ月でした。

 さて、2月は歌舞伎座で3年振りの「於染久松色読販」の「煙草屋」と油屋の「ゆすりの場」でございます。そして以前同じ公演で上演させていただいておりました「神田祭」を仁左衛門さんと私で舞台に上がらせていただきます。上演時間も当初より30分ほど繰り上げになりましたが、久し振りに仁左衛門さんと二人でお客様にお目にかかれますことを大変うれしく思っております。度々になりますが、これから先も歌舞伎座での公演、あるいは舞踊会などでも多少の緊張感が続きますが、様々な配慮をしながら進めて行きたいと思っております。そこでまた新しい学びもやってくるのではないかと思います。夜の自粛が続く中で、お昼にご来場下さいますお客様もどうぞお気を付けておいでくださいますようお願い申し上げます。

 劇場は一つの夢の空間でありたいということをいつも願っているのでございます。

 最後になりますが、この2月に最終回を迎えます、大河ドラマ「麒麟がくる」にも出演させて頂きます。皆様お時間がございましたら是非御覧くださいますようお願い申し上げます。

 相変わらずのご挨拶ではございますが、皆様どうぞお身体にはお気をつけてお過ごし下さいませ。