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◇2019年6月

 皆様お元気でいらっしゃいますか。

5月は11日と12日に、京丹後で4回目となる舞踊公演を開催させていただきました。毎年様々な演目を踊ってまいりましたが、今年は全演目を「京丹後のちりめん」で染めた衣裳で踊らせて頂くことで、その土地特有の雰囲気を醸し出せるようにと考えました。この時期の京丹後は思いのほか涼しく、夜風は寒いくらいでしたが、大勢のお客様に御来場頂ましたこと、誠に有難く感謝の思いでいっぱいでございます。

 また18日には八千代座で「世界のうた」のコンサートの初日を開けさせていただきました。やはり自分の持ち歌が無いということと、これまで歌手として舞台に立つ機会が少なかったこともあり、井上陽水さんの曲や「誰もいない海」、「夜明けのうた」など皆様よくご存知の素晴らしい曲を歌うということで緊張した初日でした。しかし八千代座の18日と19日の2日間のコンサートをやらせていただいたお陰で、何とか日生劇場の2日間も乗り切れたのではないかと感じるのです。

また日生劇場でも、初めての一人のコンサートでしたから、やはり緊張の連続でした。今後自分の舞台の仕事として、コンサートがどのような展開になっていくのかはまだ想像がつきません。とにかく歌いながら舞台に立つ稽古をして、最善を尽くすのみでした。

 また八千代座のコンサートの頃は、蛍が出る時期でしたので、滞在中は夜になると毎晩蛍を見に行っておりました。だいたい夜の19:40頃から蛍が光りながら姿を見せてくれるのですが、21:30~22:00頃になると茂みの方へ帰ってしまう約2時間ちょっとの蛍のショーなのです。今年は残念ながら風が強く、蛍の数も少なかったのですが、私が帰京した後は天気も回復したようで、さぞ沢山の蛍が見られたことでしょう。蛍は2週間ほど美しい光を見せてくれますが、この時期に蛍達は一年の締めくくりをするのです。今回私は10年ぶりに山鹿の蛍を見られましたが、演奏家の方々もお誘いして、一緒に幻想的な時を過した山鹿でした。

 コンサートを開くということで去年から色々な勉強をしていましたが、先日このコメントで、韓流のショウを行う歌い手さんの素晴らしさをお話ししましたが、今回は大きなドームで行われました「エグザイル」のコンサート映像を見させていただきました。大変大掛かりで素晴らしいコンサートだと改めて感じたのです。歌い手、踊り手が、多分1年間の準備を経てこのコンサートに臨むのでしょうか。衣裳も大変に素晴らしく、これだけの人数の衣裳を皆さんに着せていくことは大変な作業なのだろうと想像していました。皆で繰り広げる華やかな舞台も素晴らしいのですが、特に私は「バラード」を歌う時の舞台に素晴らしさを感じました。劇場などで間近に見てみたいという気持ちにもなり、機会がありましたら是非観に行きたいと思うのです。世界の、また日本のショーが段々と大きくなり、華やかになっていくことを実感したこの5月でした。

 さて、6月は8日に長崎で、「シネマ歌舞伎(鷺娘)&トークショー」15日、16日は熱海MOA美術館の能楽堂で舞踊公演、28日は下関でも舞踊公演を開催させていただきます。そして、7月の3日と4日には、南座で、日生劇場と同じバージョンで「世界の歌」のコンサートの再演させていただきます。また11月の7日には中野サンプラザで「越路吹雪40回忌公演」のコンサートで越路さんの歌を歌わせていただきます。皆様と劇場でお目にかかれますことを楽しみにしております。

 今月末には梅雨入りになるのでしょうか。皆様お身体お大事にお過ごしくださいませ。

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