◆2022年9月


 皆様いかがお過ごしいらっしゃいますか。9月に入ったとはいえまだまだ暑い日が続いております。今月の待ち受けの表紙ですが、私は昔から龍が好きで、衣装の打掛や、普段使っているお茶碗などは、龍の文様が多いのです。知り合いから頂いた写真の空の雲に、龍の存在を感じましたので、今月の待ち受けに掲載させていただきました。昔から「雲竜」とはよく言ったものです。

 お陰様で7月末の南座での舞踊公演と、8月は片岡愛之助さん、喜多村緑郎さん、河合雪之丞さん、そして関西の俳優の方々との「東海道四谷怪談」と「元禄花見踊り」を上演しまして、無事に千秋楽を迎えることができました。また7月の末の舞踊会も五日間連日満席をいただきまして感慨無量でございました。8月は愛之助さんの関西のお客様も大勢いらっしゃってくださいまして、こちらも連日大入りだったことを本当にありがたく思っております。この厳しい状況下で何事もなく千秋楽を迎えられましたことは天の恵みのような気がいたします。それもこれも、ご来場下さいましたお客様のお陰なのでございます。本当にありがとうございました。また8月末には、国立大劇場の「古典芸能を未来へ」という会で、7月の南座で踊りました「高尾懺悔」を踊らせて頂きました。

 全国的にこの状況がいつまで続くのか全く先が見えないのですが、1日も早く平穏な時が来ることを願っています。また8月は北海道や東北地方、九州などで大雨が降りまして、被害にあわれた方もいらっしゃいます。心からお見舞い申し上げます。京都でも雨の日が多くございまして、鴨川が濁流になっていたこともありました。8月16日の大文字の日も直前まで豪雨になっておりまして、どうなることかと思っておりましたが、やはり天の助があり雨も上がり、大文字が無事に灯されました。私は20歳代に先代の片岡仁左衛門さんと、その御子息の片岡我當さん、先日お亡くなりになられました片岡秀太郎さん、そして当時の孝夫さん(現 仁左衛門さん)方と、度々南座で勉強会をさせて頂いておりましたので、それ以来、久し振りの大文字となりました。火が灯されて行く時も特別な思いがありますが、火が消えて行く送り火としての、何か寂しさの中にも清々とした気分を感じる大文字焼きでした。

 私は9月の初めに沖縄へ参りまして「お話しと素踊り」の会を開催させて頂きます。それから24日と25日には大手町で「ORENOコンサート」を開催させて頂きます。そして9月の末頃から10月御園座公演の準備に入るわけでございます。

 無事に過ごさせて頂きましたこの南座の公演でしたが、今回のコメントでは、この興業が大盛況で無事終りましたことをご報告申し上げるばかりでございます。滞在中は気をつけて暮らす気が抜けない毎日でしたが、今日を迎えることが出来まして本当に有難い限りございます。

 それでは皆様また劇場でお目にかかりましょう。お体お大事にお過ごし下さいませ。