◆2022年2月


 皆様お元気いらっしゃいますか。あっという間に2月がやって参りました。今月は博多座特別舞踊公演に出演しております。これまで博多座では大きな出し物を沢山上演させていただきました。特に印象深いのは、初めて伺った時の「阿古屋」と「鷺娘」です。その後も「三人吉三」の通し狂言や「幽玄」、そして泉鏡花先生の作品など博多座の長期が出来ましたことは、私としましても、とても有難いことでした。今月は「口上」と「鶴亀」、そして皆様ご存知の「日本振袖始」でございます。去年の八月は南座でも「口上」「鶴亀」「日本振袖始」の上演致しましたが、また博多座では、更に口上で新しい趣向をごらんいただけるように致しましたので、皆様にお楽しみ頂けましたら幸いでございます。

 今年の冬は大変に「冷え込む」というお話しを聞いておりましたが、やはり1月の大阪松竹座での公演中は冷え込む毎日が続きました。そして一月後半からは更に厳しい世の中の状況になりましたにも関わらず、大勢のお客様にご来場下賜りましたこと、ご贔屓の賜物と重ねて御礼申し上げます。これから先もこのような状況がどこまで続くのか分からない状態ですが、少しでも早く落ち着ける日々がやって来ることを祈るばかりでございます。

 地方公演で滞在しておりますと、主に今の時期は、昼公演だけでしたので、夜にはニュースや、様々なテレビ番組を観ておりました。そこで先日、環境問題の特集の番組を観ておりましたが、実は環境問題は1970年代に警告されていたにも関わらず、様々な要因があり、対応が30年ほど遅れてしまったということでした。私も劇場で多くの照明を使わせてもらったり、宿泊先のホテルに住まわせてもらったり、新幹線や飛行機で移動させてもらったりしておりますし、あるいはアパレルの素材を身に付けさせてもらう中で「30年も遅れたんだな・・・」ということも考えてしまいました。私もこれから将来のことを充分に配慮して生きていきたいと思っています。しかし、自分としては割りと早めに事に気付いていたように感じています。特に食の問題や「防腐剤、農薬」また「交通機関」「照明」などの問題でした。先日のテーマ問題は「プラスチック」の環境ホルモンの問題でした。実に恐ろしい事実で、過去、現在、未来に渡って、即刻解決しなくてはならないことだと強く思いました。また私は殆どインターネットの社会に深く入らなかった人間でもありましたが、ネット上での大きな問題があることも、現代の恐ろしい現状ということで、自分自身も考え込んでしまうほどでした。

 私の一生は、劇場でお客様に直接お目にかかって自分の修行してきたものをご披露し、お客様に、ひと時の憂さを忘れていただくということに終始するであろうと考えております。この博多座が終わりますとしばらくお休みをいただきまして、様々な活動や、コンサートの準備などをして過ごしていきたいと思います。

 まだまだ寒さが続きます。梅の花が咲き、また桜が待たれる時期ともなります。厳しい世の中ではありますが、皆様がご健勝でお過ごし頂けますようにお祈り申し上げます。