◆2022年1月


 明けましておめでとうございます。本年もご贔屓のほど、お願い申し上げます。今年こそは、いくらかでも、なだらかな年になりますように祈っております。

 1月の2日から大阪松竹座にて、舞踊公演を開催させて頂きます。序幕に「口上」を述べさせていただきまして、その後は舞踊の「藤娘」と「お祭り」でございます。久しぶりの「藤娘」は、藤音頭ではなく「潮来」で務めさせていただきます。「潮来」で踊りますのは、まだ幼い7歳の時に踊りました以来になります。また「お祭り」は、35年振りに、一人立ちの芸者で踊らせていただきます。今年のお正月も、なんとか皆様にお楽しみ頂けますように、新しい打掛をご紹介したいと考えましたし、舞踊はこのような演目になりました。

 去年のお正月も大阪松竹座で舞踊会を開催させていただいたのですが、7日には、緊急事態宣言が発令されまして、松竹座付近には人が少なく、道頓堀の通りの向こう側が見通せるのは初めての経験でした。そんな状況にも関わらず大勢のお客様が足をお運びくださいまして本当有難く思っておりました。

 昨年は、大変に厳しい状況が続いておりましたにもかかわらず、沢山の舞台に立たせていただいたということが何より幸せですし、しかも大勢のお客様にご来場くださいましたことを心から御礼申し上げます。去年の2月には、仁左衛門さんと2人で「於染久松色読販」の「煙草屋」と「ゆすり場」のお六と、「神田祭」。4月には「桜姫東文章」上の巻と、6月には下の巻。7月の末に京都南座で3日間の地唄公演をさせていただきまして、その後8月は21日間の舞踊公演をさせて頂きました。また9月には「東海道四谷怪談」の「浪宅の場」を上演させていたただきました。10月の名古屋御園座でも「阿古屋」を上演させていただきました。11月は熱海MOA能楽堂で舞踊会を開催させていただき、そして12月は歌舞伎座で「信濃路紅葉鬼揃」を上演させていたのでございます。

 今考えますと、地方で約1ヵ月間の舞台に度々立たせていただいたのは久し振りのような気がします。一昨年に中止になった舞台が去年に集中したのでしょうか。まだ皆様には発表の段階ではございませんが、今年も数々の舞台に出演させていただきますので、何卒ご来場くださいますようお願い申し上げます。

 再び申し上げることとなりますが、今年はいくらかでもお客様が安心して劇場にお通いなれます時期が早くやって参りますことをひたすら願っております。去年は寒さが急にやってまいりました。一日も早く春の温かさがやってまいりますのが待たれる今日この頃でございます。私も日々の舞台を精一杯務めますれば、何卒皆様におかれましては劇場にご来場くださいまして、お楽しみ下さいますようお願い申し上げます。

 本年の皆様の健康と、お幸せを心からお祈り申し上げます。お寒さの折から、お体にもお気をつけ下さいますようにお願い申し上げます。