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◇2019年11月


 皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。この10月は大きな台風が来まして、大変な被害にあわれた方が沢山いらっしゃいます。まだまだ復興も出来てないところもあると思います。心よりお見舞い申し上げます。

 今月は明るいコメントは控えさせていただきます。

 10月は歌舞伎座で新作「二人静」を踊らせていただきました。私が補綴したと申しましても、能楽の「二人静」から抜粋しただけであまり力を使っていなかったんですが、杵屋巳太郎さんと市川慎さんの作曲、田中傳左衛門さんの作調、そして長唄や義太夫の皆様のお陰で美しい曲で上演できましたことを大変嬉しく思います。そしてこの10月には12月に上演致します「本朝白雪姫譚話」の脚本が出来てまいりましたので、「阿古屋」と一緒に準備を進めて参りました。10月歌舞伎座が終わりますとすぐ八千代座に入りましてそのまま12月の歌舞伎座公演までなだれ込みとなります。皆様にこの12月の暮れを歌舞伎座で楽しい時を過ごしていただけますようにと「本朝白雪姫譚話」とさせて頂きました。最近ではなるべく新作を作るようにと心がけている次第でございます。

 また、この度10月16日に「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞させていただきました。世界の芸術家の方々と並ばせていただきまして、常陸宮殿下妃殿下にお目にかかり受賞のメダルと賞状を頂きます時には常陸宮殿下と握手をさせて頂き、その後には謁見をさせて頂くという大変緊張した1日でございました。10月のご報告は「高松宮殿下記念世界文化賞」のご報告のみとなってしまうわけでございます。

 今年は夏から気候不順でしたが10月の授賞式を境に涼しくなってまいりましてやっと秋の気配を感じました。令和になりまして今年はどのような年になりますのか、毎日を精一杯生きていきたいと思っております。

 11月の八千代座では今年で29年目を迎えまして、来年は30周年となりまして一区切りをと考えております。

 熊本の八千代座は10日を過ぎますと大変冷え込んできます。私はその前に東京に帰っているわけでございますが、その後には越路吹雪さんの40回忌の記念コンサートに出演させていただき宝塚OGの皆様と歌わせていただきます。11月も準備のご報告しかできないと思いますが、何卒皆様12月の歌舞伎座にもご来場くださいますようお願い申し上げます。

 1日でも早く復興されますこと、そして皆様のご健康をお祈り申し上げます次第でございます。

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