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◆2016年3月


皆様お元気でいらっしゃいますか。お陰様で二月博多座公演も無事に千秋楽を迎えることが出来ました。3月に入りましてこの末には桜の開花が待ち遠しい時期です。今年は寒い冬ではありましたが、春が早くやって来るような気がします。  

 冬の2月の博多には過去何度か訪れましたが、今年の博多は特に寒く感じました。2月は各地でインフルエンザも流行りだしたと聞き、公演に影響が出ては・・・と、とても心配していましたが、博多座内では誰も発症せず無事に舞台を務めることが出来ホッとしています。博多座は初日から御好評をいただき、10日を過ぎましてからは連日満員御礼で、補助席も埋まってしまうほどのお客様にご来場くださいまして、本当に有難い気持ちで一杯でございます。前回は2013年9月「アマテラス」公演以来の博多でしたが、その時は敷根遷宮の年でもありましたのでACTシアター、博多座、南座と3カ月公演も大入りをいただきました。私は2003年に初めて博多座に伺い「阿古屋」と「鷺娘」を上演致しました。その頃の博多は、街に人が少なく寂しく感じたことを思い出しました。その時期にある知人から『福岡の景気があまり良くないので会社の会議などは、あえて福岡でやっている』とお聞きしました。そのころと比べますと今年の博多は活気が出てきたような気がしました。勿論人々が活気づくもさることながら、その土地の流通が良くなり目を向けられていることだとも思います。

またある町では、これまで産物も創らずに油断をしていた・・・ということで、色々な会社の支社などが博多に移ってきているともお聞きしましたし、現在では5番目に人口の多い街になったとのことでした。

 「リターン」という言葉も出て来たようで、地方から上京して都会で活躍された方々が、地元に帰り恩返しをするというような気風が出てきたようにも聞いております。まだ正式な発表はしておりませんが、私も今回新しい地方へ伺いまして鼓童の公演も予定しております。そのような地方都市に目を向けるということが、去年今年辺りから少しずつ増えてきているのでしょうか…。それはとても嬉しい事だと思っています。

 これまで八千代座でも一生懸命やってきましたが、少子化などで人口が増えることがないにも関わらず、地方の特色というものに目を向けられる時代になったのだなあ・・・つくづく感じることが出来ました。

 そんな事を考えながら中村獅童さん、中村児太郎さんと共に心地よく過ごさせていただいた、2月の博多座舞踊公演でございました。

 皆様これから少しずつ暖かくなってまいりますがまだまだ油断は出来ません。皆様お身体お大事にお過ごしくださいませ。

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