◇2017年1月

December 31, 2016

 

 新年明けましておめでとうございます。2017年の始まりでございます。

 私はこの1月2日から歌舞伎座の舞台に出演させて頂きます。昨年は歌舞伎座におきまして、沢山の出し物を演じさせて頂きました。特に後半の9月は「吉野川」という古典を上演させて頂きましたし、また新作の「元禄花見踊」。10月の中村芝翫さんの襲名公演では「藤娘」を。12月の第三部では「二人椀久」と「京鹿子五人道成寺」という華やかな出し物が続きました。9月から大役が続きまして、12月の初旬から急に寒くなったからなのでしょうか、水分が身体の中に入っていかない気がいたしました。この12月の第三部の「二人椀久」と「五人道成寺」に、もしものことがあったら大変だと日々心配しておりまして、久しぶりにお医者さんへ通い歌舞伎座に入ったのでございます。そうしましたら機械に潤滑油を差したように体調も整いまして半ば過ぎからも無事に努めることが出来ました。

 このお正月にはシネマ歌舞伎「阿古屋」の上映が始まります。「阿古屋」と申しますのは動きの少ないお芝居でございますので、シネマ歌舞伎にするのは大変難しいと思っておりましたが、この度、無事にシネマ歌舞伎として上映出来ることになりました。皆様にお楽しみ頂けましたら幸いでございます。また先月の「二人椀久」と「京鹿子五人道成寺」も収録を致しました。いずれはシネマ歌舞伎として上映することと思います。

 お陰様で昨年も本当に充実した1年を過ごさせていただきました。今年は1月の歌舞伎座の舞台を済ませますと、歌舞伎座を暫くご無沙汰しなければなりません。これは3年前から計画を立てておりました「幽玄」という、私と鼓童と新作の舞台が続く為でございます。5月のオーチャードホールを皮切りに、新潟県民会館、愛知県芸術劇場、9月には博多座、その後には京都ロームシアターと、5つの都市で上演することが決まりました。

 2月からは少しのお休みもありますので、これまで撮りためました記録や資料などを整理し、まとめていきたいと考えております。

お正月の歌舞伎座は新年早々からお雛様を飾れるお芝居でございます。そしてまた、生前に大変お世話になりました五世中村富十郎さんの七回忌でもございます。その御追善狂言として、中村鷹之資さんの「越後獅子」と上下段で「傾城」を踊らせていただくことになりました。しみじみと時を感じるのでございます。今年も身体に気を付けて、お客様に精一杯の舞台をお見せできるようにと思っております。

 この頃は風邪や食中毒が流行り、大変不安の多い日常でございます。『もしも芝居中になにかあったら・・・』と毎日気を付けております。2016年は無事に過ごせました。今年も体調不良などで、お客様にご迷惑のかからないことを念頭において新年を迎えたいと思います。

また皆様にとりましても素晴らしい1年をお過ごしになられますように心よりお祈り申し上げます。

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