◆2016年9月

September 2, 2016

 

 皆様お元気でいらっしゃいますか。今年の夏は最高気温を記録した所もあるそうです。また8月の初めには梅雨の雨が少なく水不足が心配されたのでしたが、後半は不思議な台風が来ましたし、水不足も回復してきたのではないかと思います。

この8月は18~20日の3日間サントリーホールで開催されました「鼓童35周年記念公演」の為のお稽古と、その本番でした。そして1日に初日を迎えました久しぶりの歌舞伎座では「吉野川」に出させていただいています。また夜の最後には「元禄花見踊」でございます。

 この9月のまだ残暑の有る時に桜の演目が二題続きますのも皆様にお恥ずかしい気も致しましたが、会社とも相談しまして「今の時代には華やかなものがよいだろう」ということになり季節外れの桜二題でございます。2007年に「吉野川」の「定高」を初役でやらせていただきました。この「吉野川」というお芝居は二代目尾上松緑先輩の「大判事清澄」と六代目歌右衛門先輩の「定高」を子供のころから拝見しておりまして、「定高」をやらせていただける年になったのだなと思いました。「雛鳥」はいいお役でございますが、私は1度しか演じたことが無いのでございます。先代の中村芝翫先輩がなさったときは五代目福助型でございまして、後は白無垢を着ておりました。お滑らかしの頭を結ったときが嫁入りという意味で白無垢になられておりましたが、六代目歌右衛門型では白無垢になりません。私の定高の場合は「雛鳥」は白無垢を着ないことにしております。 

 まだ残暑の秋の「吉野川」でございますが一生懸命務めさせていただきたいと思います。当然「大判事清澄」は播磨屋さんでございます。「久我之助」は染五郎さん、「雛鳥」は菊之助さん、そして「腰元桔梗」に梅枝さん、「腰元小菊」に萬太郎さんという配役で今回に向けての稽古を行ってまいりました。本日初日が開きまして千秋楽まで無事に務められますよう体調を整えてまいりたいと思います。

そしてこの秀山祭の大詰めで「元禄花見踊」を若手の皆さんと出演させていただきますことをありがたく思っております。度々申し上げますが季節外れではございますが、皆様に歌舞伎の華やかさというものを感じていただければと思います。

 そして来月は「八代目中村芝翫襲名披露興行」に出演させていただきます。私は「口上」と「藤娘」に出演させていただきます。先代の芝翫先輩が度々「藤娘」を踊っておられた、という御縁で今回踊らせていただきます。これからの未来を担っていく方々が大きな名跡を継いでいくという時代になりました。私も精一杯舞台を務めていきたいと思います。

 皆様お誘いあわせの上ご来場くださいますようお願い申し上げます。

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